シリーズ企画展示「先生の推し本」第20回

「先生方のおすすめの本を知りたい!」という多くの学生の皆さんからのリクエストにお応えし、シリーズ企画展示「先生の推し本」としてお茶大の先生方おすすめの本を紹介しています。

先生方には、次の3つのテーマから1つ選択して、推薦いただきました。
  ① 専門からの推薦図書(専門領域の基本文献、その分野に進まれるきっかけとなった図書など)
  ② 個人的な興味・関心からの推薦図書
  (読後の印象がよかったもの、思い出に残っているもの、趣味・個人的関心に関係する図書など)
  ③ お茶大生に読んでほしい本(専門にかかわらず、大学生にぜひ読んでほしい推薦図書)

推薦いただいた本のリストと先生方からのコメントは、こちらのページで見ることができるほか、図書館1階西ゲート前 には実物を展示しています。

展示している本は、手に取ってご利用になれるほか、貸出も可能です(一部貸出不可のものもあります)。
ご来館の際はぜひお立ち寄りください。

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第20回 宮原 千絵先生(グローバル協力センター) 2026年9月14日~2026年12月末

 テーマ ヨルダンから世界へ――世界を見る目をひらいてくれた本たち   <テーマ選択①②>

仕事を通じて通算6年程を過ごした中東の国・ヨルダン。ヨルダンは日本ではあまり知られていませんが、中東の平和を考える上で、とても重要な国です。そんなヨルダンをご紹介しつつ、ヨルダンを理解する上で重要なイスラム教やイスラム文化について読みやすいと思った本を紹介しています。長年、中東・北アフリカを中心に開発協力に携わる中で出会い、世界の見方を広げてくれた本たちです。

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大学ではアラビア語を専攻し、エジプト留学、アメリカでの大学院留学を経験、その後国連での勤務を経て、1999年JICA入職。
JICAでヨルダン事務所勤務等を経て、2023年4月からJICA緒方貞子平和開発研究所副所長に着任。
現・お茶の水女子大学特任准教授、グローバル協力センター副所長。
専門分野は、中東、平和構築、ガバナンス。


宮原先生の推し本 一覧(2026/9/1)
PDFでの一覧はこちらです。

書名 / 著者等.
(出版社, 刊行年月. シリーズ名)
配架場所
請求記号
先生からのコメント
イスラーム文化 : その根柢にあるもの / 井筒俊彦著. (岩波書店, 1991.6. 岩波文庫 ; 青(33)-185-1) 図書館文庫・新書
167/I99
中東・イスラム圏の学習をする上で欠かせない一冊。イスラム教に付随する様々な考え方を理解する手がかりを与えてくれます。
イスラームの日常世界 / 片倉もとこ著. (岩波書店, 1991.1. 岩波新書 ; 新赤版 154) 図書館文庫・新書
167/Ka82
イスラーム社会について、暮らしの色々な面から切り取り、分かりやすく解説してくれます。ムスリムの人々の多種多様な習慣も身近に感じることができ、イスラム文化に関心を持った人の入門書としても面白いです。
現代ヨルダン・レポート : アラブの女性たちが語る慣習・貧困・難民 / 佐藤都喜子著. (名古屋外国語大学出版会, 2021.9. 名古屋外大ワークス = NUFS works ; 6) 図書館一般図書
302.2 /Sa85
プロジェクトリーダーとして長くヨルダンに滞在した著者が、女性たちの生き方や考え方を、丁寧に綴った著作。臨場感のある内容で、ヨルダンで暮らす女性たちの生き方や考え方を知ることができる一冊。
現代アラブ君主制の支配ネットワークと資源分配 : 非産油国ヨルダンの模索 / 渡邊駿著. (ナカニシヤ出版, 2022.2.) 図書館一般図書
312.2 /W46
ヨルダンは日本ではあまり知られていない国ですが、ヨルダンを本格的に扱った数少ない日本語文献の一つ。歴史や社会構造もわかりやすく学べます。
現代中東の難民とその生存基盤 難民ホスト国ヨルダンの都市・イスラーム・NGO / 佐藤麻理絵著. (ナカニシヤ出版, 2018.2.) 図書館一般図書
369.3 /Sa85
ヨルダンが数多く受け入れている難民がどのように生活をし、どのように支援されているのか、また、NGOの役割などを非常に分かりやすくまとめた1冊。
開発協力のつくられ方 : 自立と依存の生態史 / 佐藤仁著. (東京大学出版会, 2021.5. シリーズ「日本の開発協力史を問いなおす」 ; 7) 図書館一般図書
333 /Sa87
ODAの歴史、特徴と課題が分かりやすく整理されている。過去に問題とされていたODA案件の現状を調査し、今後のODAの在り方を提言する、バランスの取れたODA解説本。
紛争と難民 : 緒方貞子の回想 / 緒方貞子著. (集英社, 2006.3.)  図書館一般図書
369.3 /O23
UNHCR(国連高等難民弁務官事務所)のトップとして世界の難民問題をどのように解決していったのか、臨場感を持った筆致で読者を引き込んでいく。難民支援の最前線で何が起きていたのかを、当事者の視点から知ることができる一冊。
貧困の終焉 : 2025年までに世界を変える / ジェフリー・サックス著 ; 鈴木主税, 野中邦子訳. (早川書房, 2006.4.) 図書館一般図書 
333 /Sa12
「私たちが生きているあいだに世界の貧困をなくすことについて書かれた本」(著者)。マクロ経済学者であった教授が開発経済学に取り組み、MDGsに邁進していった。具体的な事例を基に、世界のあるべき姿について本音で語っていて非常に読みやすい一冊。
貧乏人の経済学 : もういちど貧困問題を根っこから考える / アビジット・V・バナジー, エスター・デュフロ [著] ; 山形浩生訳.  (みすず書房, 2012.4.) 図書館一般図書 
331.8 /B18
世界の貧困問題はなぜ解決されないのか?ノーベル経済学賞を受賞した著者が、「調査から出てきた数字」から人々の「行動」を見つめ、より効果的な貧困削減の在り方を示唆します。開発協力を志す人にぜひ読んでほしい一冊。
国際協力キャリア一問一答:元JICA職員・現役国連職員の心構え / 敦賀一平著. ([敦賀一平] , 2024.6.) グローバル協力センター
329/Ts84
JICA(国際協力機構)を経て国際労働機関(ILO)で働く著者が、国際機関職員の考え方、仕事の進め方など、非常に親しみやすく解説し、キャリア形成の方向性を分かりやすくアドバイスする本。国際協力の仕事に関心のある学生におすすめ。
死海のほとり / 遠藤周作著.  (新潮社, 2010.9. 新潮文庫 ; え-1-18) 図書館オープン書庫(一般図書)
913.6/E59
遠藤周作のキリスト教に関連する著作は全てお勧めしますが、本作は、死海を訪れる旅を通して信仰と人間を見つめ直す作品。中東の風景と遠藤文学の魅力を同時に味わえますので、この一冊を選びました。

宮原先生(2026/9/15)

展示風景_miyahara
展示の様子

風景写真1   展示風景2

 
 

[ポスターはこちら]

過去のシリーズ企画展示

第1回 加藤美砂子先生 乱読のススメ
第2回 三浦徹先生    発見と行動
第3回 小谷眞男先生   わたしを ・ なした ・ 本たち(とカルタ)
第4回 松島のり子先生 原点――そこから、それから。
第5回 難波知子先生  読書嫌いの私が出会った本 〈小さいおうち〉から〈青春の終わり〉・〈お別れの始まり〉まで
第6回 浅本紀子先生  私の思い出本~大学入学してから節目の時にあった本たち~
第7回 赤松利恵先生  地球環境の視点から毎日の食生活を考える
第8回 浅田徹先生   自分の研究観を作ったのは、他の領域の本だった
第9回 福本まあや先生  ダンスを語ろう、身体を知ろう。
第10回 米田俊彦先生      辛口の本をぜひ。
第11回 井上登喜子先生  わたしを動かした本
第12回 五十嵐悠紀先生 「使いやすさ」について考えてみよう~ヒューマンコンピュータインタラクション分野への誘い~
第13回 森山新先生    ことばの学びが世界の対立を越える道をつくる
第14回 大薮海先生    学問への入り口はさまざま―私はマンガとゲームから入りました―
第15回 千葉優作先生   数学者・物理学者の人生
第16回 佐藤有理先生   トップ研究者の言葉から刺激をもらう
第17回 小玉亮子先生   面白いは無限大
第18回 平山雄大先生 【日本・ブータン国交樹立40周年】ブータンを知るための10冊
第19回 伊村くらら先生 コロイド界面「化学」の来し方行く末