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第58回 「お茶の水女子大学創立150周年記念展示 お茶大リベラルアーツの源流をたどる 」
展示ケース(ウェルカムラウンジ) 2025年11月11日~2026年2月末
本年は、お茶の水女子大学の前身である東京女子師範学校の設立から150年、そして戦後の新制お茶の水女子大学発足から81年にあたります。
附属図書館ではお茶の水女子大学創立150周年記念展示として、教育課程の歴史について「総合コース」に焦点を当てて紹介します。
日本の大学の教育課程は、大学設置基準によって定められています。
戦後に新制大学が設置される際、戦前の大学における専門教育偏重への反省から、基礎的な知識や幅広い教養を身につけるため、専門教育の基礎教育・準備教育として一般教育科目を必修としました。その後、1991年には、各大学がより柔軟に教育課程を編成するように、一般教育科目と専門科目の区分が廃止されました。
お茶の水女子大学でも、一般教育科目として人文科学・社会科学・自然科学の各分野の科目を設けていましたが、1956年度からは「総合コース」を新設しました。学問や文化の分化、専門化が進む中で、人文科学・社会科学・自然科学といった系列にとらわれず、一つのテーマを多角的、総合的に学ぶことを目的としました。この総合コースは、お茶の水女子大学が始めた独自の取り組みであり、大学設置基準から一般教育科目が廃止された1991年度以降も継続されました。
2008年度からは「21世紀型文理融合リベラルアーツ」として新たな取り組みが始まり、現在まで展開しています。自然・人文・社会の各領域の総合的理解を深めるという趣旨は、戦後新制お茶の水女子大学が一貫して重視してきた学びの精神を受け継ぐものといえるでしょう。
ぜひこの展示をご覧いただき、お茶大での総合的な教育・学びの歴史を感じていただけますと幸いです。
※ ポスター画像をクリックすると拡大されます。
※今回の展示資料は、館内閲覧や一部を除いて貸出も可能です。
ウェルカムラウンジ展示ケース内資料のご利用は、
平日9:00~12:00、13:00~17:00に総合カウンターへお声かけください。
※展示図書リストはこちらです。
<展示の様子>

