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第55回 「立原道造 生誕110年 : 若き詩人、建築家 」
展示ケース(ウェルカムラウンジ) 2024年11月19日~2025年1月末(予定)
今回の展示では、生誕110年を迎えた詩人、立原道造(たちはらみちぞう 1914-1939)を紹介します。
立原が詩壇にデビューしたのは今から約90年前、20歳のときでした。十四行のソネット形式の抒情的な美しい詩を次々に発表し、2冊の詩集を刊行しました。残念なことに、3冊目の詩集を構想していたさなか療養生活に入り、生前それが刊行されることはありませんでした。立原の没後、堀辰雄、中村真一郎により立原の草稿が補完され、『優しき歌』が発表されました。
立原の詩は多くの人に愛され、その美しい詩は合唱曲や歌曲にもなり、令和の時代になった今でも新しい歌が発表されています。
また、立原は東京帝国大学工学部建築学科を卒業し、将来を嘱望された建築家でもありました。立原が設計した週末を過ごすための小さな住宅「ヒアシンスハウス」は、生前は施工されませんでしたが、2004年にさいたま市の別所沼公園に図面どおりに建てられました。
今回は、立原の代表的な詩5編、ドイツ語の翻訳、設計図、立原に関する研究などを展示します。
立原は、学生の皆さんとちょうど同じ年頃のときに活躍し、24歳でこの世を去りました。時代の隔たりはありますが、夭折の詩人、立原道造の詩の世界をみてみませんか?
※今回の展示資料は、館内閲覧や一部を除いて貸出も可能です。
ウェルカムラウンジ展示ケース内資料のご利用は、
平日9:00~12:00、13:00~17:00に総合カウンターへお声かけください。
※展示図書リストはこちらです。
<展示の様子>