第53回企画展示「学童集団疎開から80年-附属国民学校児童の記録-」

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第53回 「学童集団疎開から80年-附属国民学校児童の記録- 」

展示ケース(ウェルカムラウンジ) 2024年5月15日~7月末

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 1944(昭和19)年8月21日、東京女子高等師範学校附属国民学校(現お茶の水女子大学附属小学校)3年生から6年生の児童が「学童集団疎開」へ出発しました。初めは都下東村山の郊外園とその近隣へ、その後富山県福光町へ疎開しました。疎開の間、参加した児童たちは毎日絵日記を綴っていました。
 「集団疎開」に参加した当時の児童たちは、戦後40年にお茶の水学童疎開の会・平和祈念プロジェクト21を起ち上げ、記録集の刊行や展示会、HP作成、資料の提供等を通じて、「集団疎開」の経験を伝え、記録を残す活動を続けてきました。当事者の高齢化から、平和祈念プロジェクト21は活動を閉じましたが、附属図書館では活動成果である絵日記の複製と関連資料の寄贈を受けています。
 今年は、「集団疎開」実施から80年目にあたります。そこで、女高師附属国民学校の「集団疎開」の様子について、これら資料を中心に展示します。

 最後に、平和祈念プロジェクト21の思いを紹介します。

あの戦争を伝える人間の証言者はやがて確実に誰もいなくなるでしょう。
私達が消え去った後も絵日記に時代の証言者となって次の世代に伝えて欲しい。命と自由と平和はあたりまえにあるのではなく、とてもとても大切なことなのだということ。私達は平凡な家庭の一主婦ですが、私達に出来る範囲での戦争体験を20世紀から21世紀のみなさんに伝えたいのです。
(平和祈念プロジェクト21「絵日記による学童疎開600日の記録」HPより)

※ ポスター画像をクリックすると拡大されます。

※今回の展示資料は、館内閲覧や一部を除いて貸出も可能です。
 ウェルカムラウンジ展示ケース内資料のご利用は、
 平日9:00~12:00、13:00~17:00に総合カウンターへお声かけください。

※展示図書リストはこちらです。

<展示の様子>
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