『幼児の教育』は、明治34年の創刊以来、現在まで刊行が続いているわが国最古の幼児教育研究誌です。 日本で最初に設立され、日本幼児教育の基盤を築いた教育研究機関である本学附属幼稚園と深い関連があります。

平成19年6月、編集をされているお茶の水女子大学人間文化創成科学研究科人間科学系の浜口順子先生から『幼児の教育』の電子化公開についてお話をいただき、100年以上の歴史がある本誌を、「お茶の水女子大学教育・研究成果コレクション : TeaPot」で復刻版も含め創刊号から刊行後2年を経過した号まで公開することとなりました。

電子化公開作業は、本学教員と連携して取り組んでいます。例えば『幼児の教育』を発行する出版社（フレーベル館、名著刊行会）や著者の方々への許諾手続き、一括登録作業を教員と互いに協力して進めています。その結果、最初に電子化公開のお話をいただいた1年後の平成20年6月、創刊号から第52巻までの約11,200点の論文をTeaPotで公開するに至りました。第53巻以降についても、平成21年中の公開に向け、現在作業をすすめています。

　■「お茶の水女子大学教育・研究成果コレクション : TeaPot」 （幼児の教育）

この取組みは、国立情報学研究所（NII）の「次世代学術コンテンツ基盤共同構築事業」の支援を受け行っています。 「次世代学術コンテンツ基盤共同構築事業」に、お茶の水女子大学は平成18年度から平成20年度まで3年連続で採択されています。

　■国立情報学研究所　次世代学術コンテンツ基盤共同構築事業


『幼児の教育』本誌に連載「『幼児の教育』ネット公開に寄せて」を掲載中（2009年2月現在）

・湯川嘉津美　「『幼児の教育』ネット公開と幼児教育史研究の可能性」　『幼児の教育』108巻1号、2009年、40-45頁
・瀧川光治 「『幼児の教育』誌に見る幼児期の科学教育に関する記事」　『幼児の教育』108巻2号、2009年、14-19頁
・横井紘子 「『幼児の教育』をネットで読むキーワード「遊び」から出合った記事」　『幼児の教育』108巻3号、2009年、40-45頁