HOME > デジタルアーカイブズ > シャム国留学生資料
明治36(1903)年5月、シャム(現在のタイ)国皇后の発意によりシャム国駐在の日本公使の仲介で男女8名がわが国に留学し、本校ではそのうち女子4名(ジョン、ヌワン、ピット、リイ)を受け入れました。4名は当初の予定では3年間であった留学期間を1年延長し、明治40年3月に成業のうえ帰国します(1名は病気のため39年中に帰国)。
彼女たちの受け入れに際しては、一教室を設け、学科の種類・程度を定め、専門の教師を配当して教育し、宿舎を本郷湯島に設けました。4名は、日本語については高等小学校第三読本終了、理科・算術・幾何についても相当程度まで終了し、図画は写生や臨画などを習得しました。また、刺繍(ジョン、ピットの専門)・造花(ヌワンの専門)については私立共立女子職業学校において甲科(3年程度)の課程を卒業しています。
ここに紹介している資料は、4名の留学生の図画作品を中心とした学業成績品です。
*資料名で「 」のついたものは原題。