※特別公開期間は終了しました。
会期終了後はお問い合わせ頂ければ、希望者にのみ公開致します。(開館可能な日に限ります)
大正2(1913) 年、お茶の水女子大学の前身である東京女子高等師範学校から日本初の女子大学生が誕生しました。東北帝国大学(現:東北大学)が女性に門戸を開き、卒業生でありかつ当時の教員であった黒田チカと牧田らくが入学したのです。これは日本の大学では初めてのことであり、画期的なことでした。
東北帝大卒業後の黒田は、東京女高師の教員として後進の指導にあたりながら、研究を続け、昭和4(1929)年に日本で2人目の女性理学博士(化学の分野では初)となるなど、研究と教育にささげた生涯を送りました。一方、牧田は一時は東京女高師の教員に復帰しましたが、数年後に画家の金山平三と結婚し職を辞し、画家の妻としての人生を歩みました。
明治8(1875)年の創立以来、お茶の水女子大学は数多の先駆的な女性たちを輩出してきました。現在においても女性研究者支援や女性リーダー育成に積極的に取り組み、日本における女性教育の先達として常に前進しています。
今年は日本初の女子大学生が誕生して100年目の記念の年にあたります。この機会に写真パネル約50 点を中心に、当時の資料を交えて、日本初の女子大学生が誕生した経緯や、黒田と牧田の人物像、そして現在のお茶の水女子大学の取り組みを紹介します。
記事作成:MuSA(中山翠、赤尾真由子)
お茶の水女子大学 図書・情報チーム 情報基盤係
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