番号:da1028
昭和7(1932)年に竣工した大学本館の中央に位置する講堂の完成にあたって贈られた、東伏見宮妃周子の手になる額。講堂内部正面の上方に掲げられている。「徽音」とは、「美しい音」「美徳」という意味で、先人の美徳をよく受け継ぎ、徳音を行ったという中国の故事にちなむ。
年月日:
昭和6(1931)年4月27日下賜
作者:
東伏見宮妃周子
作者説明:
東伏見宮周子(かねこ)(1876‐1955)明治9(1876)年8月29日、岩倉具定の長女として生まれる。明治31年に依仁親王と結婚。社会事業に積極的に参加し、寡妃となった後も皇族女子として活躍したが、昭和22年、皇室典範の規定により皇族身分を離れる。昭和30(1955)年3月4日、84歳で薨去。
釈文:
徽音堂 昭和辛未春日 周子
関連資料:
『お茶の水女子大学百年史』p165 『東京女子高等師範学校六十年史』p199、201