番号:da1035
第1回卒業生(明治12年)の青山千世が初代摂理中村正直より賜った書で、遺族より本学に寄贈された。千世が自室にこの扁額を掲げていたことが、娘の山川菊栄の著作『このひとびと』(『山川菊栄集』第8巻)に描かれている。状態が悪かったため、装丁し直した。
年月日: | 明治期 |
作者: | 中村正直 |
作者説明: | 中村 正直(1832-1891) 天保3(1832)年幕臣の家に生まれ、昌平坂学問所に学び、安政2(1855)年に学問所教授、文久2(1862)年に幕府の儒官となる。慶応2(1866)年に渡英するが、維新で帰国。『西国立志編』『自由之理』を翻訳刊行しベストセラーとなる。明治5(1872)年、上京し大蔵省に出仕。6年同人社を開設し、7年明六社に参加。キリスト教にも関心を持ち受洗する。東京女子師範学校開校の明治8年11月より13年5月まで初代摂理、同23年3月より死去する24年6月まで校長を勤めている(いずれも現在の学長に相当)。明治14年東京大学教授、19年元老院議官。同21年にわが国初の文学博士となる。号は敬宇。 |
釈文: | 勤倹 |
関連資料: |