お茶の水女子大学デジタルアーカイブズ

大学所蔵書蹟資料

番号:da1029

大学所蔵書蹟資料 尾上八郎書掛軸

尾上八郎書掛軸

本学教授であった尾上八郎(柴舟)が紀元二千六百年に際し詠んだ歌。『尾上柴舟全詩歌集』(短歌新聞社、1968年)に掲載されている。


年月日:

昭和15(1940)年

作者:

尾上八郎(柴舟)

作者説明:

尾上八郎(1876‐1957)
明治9(1876)年8月20日、岡山県苫田郡津山町(現・津山市)に元津山藩士・北郷直衛の三男として生まれる。雅号は柴舟。同藩士・尾上動の養子となる。東京府尋常中学、一高を経て、東京帝国大学文科大学卒業。哲学館(現・東洋大学)、東京女子高等師範学校、早稲田大学などで講師、1908年から女子学習院教授(のち女高師教授も兼任)。一高時代に落合直文に師事し、明治34年に「ハイネの詩」を刊行。金子薫園と共に「叙景詩」を刊行し、明星の浪漫主義に対抗して「叙景詩運動」を推し進めた。昭和12(1937)年には書家として帝国芸術院会員に。同21年に女高師名誉教授となる。日本画家の川合玉堂との親交が厚く、書画の作品には柴舟が書をしたため玉堂が画を描いたものが多く見られる。昭和32年1月13日死去。

釈文:

おほひきて
    のせきて
 あめとおほつちと
  すめらみくにの
     ためにし
    ながき

あまのとのひとたひ
     あけし
    あしたより
   いてていらざる
          ひの
  おおみく
      に


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