物部安芳書掛軸「勅語に奉答する唱歌」
この歌は、明治26(1893)年に文部省が「祝日大祭唱歌」として制定した8曲の歌(君が代、勅語奉答、一月一日、元始祭、紀元節、神嘗祭、天長節、新嘗祭(昭和3〈1928〉年に「明治節」が追加)の一つで、祝祭日の学校行事に際して歌う為の、教育勅語に対する賛歌である。以後敗戦に至るまで用いられた。作曲は小山作之助。
年月日: | 明治26(1893)年8月12日制定 |
作者: | 物部安芳 |
作者説明: | 物部安芳(勝海舟 1823‐1899) 文政6(1823)年、旗本小普請組の勝小吉の子として江戸で生まれる。維新後改名して安芳(やすよし)。海舟は号。蘭学を学び長崎の海軍伝習所に入門。万延元(1860)年、アメリカへ渡航。帰国後、蕃書調所頭取等を経て、明治元(1868)年、陸軍総裁(後に軍事総裁)となる。官軍が駿府城にまで迫ると早期停戦と江戸城の無血開城を主張、西郷隆盛と会談し実現させる。維新後も旧幕臣の代表格として参議兼海軍卿、元老院議官、枢密顧問官等を歴任し、明治32年1月21日死去。山岡鉄舟・高橋泥舟と共に「幕末の三舟」と呼ばれる。 |
釈文: | 勅語に奉答する唱歌 臣物部安芳 阿やにかしこき 天皇の あやに尊き 天皇の あやに尊く かしこくも くたしたまへり おほみこと これそめてたき 日の本の 國の教の 基 なる 是そめてたき ひのもとの 人の教の 鑑なる 阿やにかしこき 天皇の 勅のまゝに いそしみて あやに尊き すめらきの おほみ心に 答へまつらむ |