
番号:da0024-2
明治期から昭和初期の附属高等女学校生徒の通学服の変遷を描いた作品のうちの1点。頭髪を稚児髷に結った低学年の装い。縞の着物の上に被布をはおり、黒塗りの下駄を履いている。手には傘(からかさ)と学用品を入れた風呂敷包みを携える。紙張りの和傘は柄を下にして持つ。この頃の生徒心得では服装に関して質素を旨とし、華美を抑制する方針が示されるのみであった。
年月日: | 昭和9(1934)年頃 |
作者: | 坂内青嵐 |
作者説明: | 坂内青嵐(1881-1936) 福島県大沼郡会津高田町生まれ、本名は滝之助。東京美術学校日本画科本科で寺崎広業に学び、明治41(1908)年卒業。文展及び帝展に入選し、歴史画家として著名になる。この作品は、附属高等女学校に通う娘(房江)をモデルに描いたものである。 |
サイズ: |
158.5×67.7cm |
関連資料: | 『お茶の水女子大学百年史』p728~731 |