オンラインサービス

【貸出延長、購入希望、etc】 オンラインサービスガイド

RSS Feed Widget

HOME > 調べる・探す > 電子版貴重資料 > 外邦図について

電子版貴重資料

外邦図について

外邦図

外邦図とは

外邦図とは、旧日本陸軍参謀本部・陸地測量部が作成した、中国や満州、東南アジアなど、日本以外の地域を対象とした地図のことです。ただし、広義には、台湾や朝鮮、樺太などの旧領土の地図を含み、作成主体や用途の点でも、植民地政府作成の地質図や旧日本海軍水路部が航海用に作成した海図なども含まれます。外邦図は、作成目的こそ軍事的関心や植民地経営に基づくものでしたが、現在では、19世紀末から20世紀前期の地表環境の記録として、また近代地図の作成史・技術史の研究資料として学術的な価値が認められ、地理学や歴史学、地図学、地域研究、環境科学などの幅広い研究に資する資料とされています。
 これらの外邦図は、終戦直後に連合国軍に接収されるか処分される運命にありました。それが現在まで消失や散逸せずに残っているのは、その資料的価値を認識していた複数の研究者が、大本営の参謀であった渡辺 正少佐の仲介を受けて、東京市ヶ谷の参謀本部に収蔵されていた多くの地図を緊急的に避難させたからです。当時の受け入れ先としてこれまでに判明しているのは、文部省資源科学研究所、東北大学、東京大学、名古屋大学です。特に、資源科学研究所と東北大学へは大量の地図が運ばれ、そのうち資源科学研究所の外邦図は、本学をはじめ京都大学、立教大学、筑波大学、広島大学などへ売却・配布され、今日に至っています。


コレクションの内容

本学の外邦図コレクションは、資源科学研究所から購入した地図を中心に、本学の前身である東京女子高等師範学校時代に収集した地図、関係者から寄贈された地図などから構成され、一部を除き、附属図書館に収蔵されています。 その総数は13,000点にも及び、大学機関のコレクションとしては最大のものです。地域別に見ると、中国が約38%を占めていますが、東南アジア・南アジア(約27%)、旧領土(約11%)、オセアニア(約6%)など、アジア・太平洋地域を広く覆っており、特に中国東北部(満州)と旧領土、インドネシア・スマトラ島の地図が充実しています。また、主に南方地域の兵要地誌図や中央気象台(現・気象庁)作成の航空気象図といった希少な地図、参謀本部・陸地測量部作成の索引図なども存在します。コレクションの全体像については下記の論文(宮澤ほか, 2007)をご覧ください。
 コレクションの一部は、2002年度に本学で開催された人文地理学会大会で展示するなど、特別に公開することもあります。ただし、今のところ、学外からの検索やコピーサービスの依頼に対応できる体制は十分に整っていません。利用にあたっては、岐阜県図書館世界分布図センター国立国会図書館といった他の所蔵機関が便利です。また、東北大学地理学教室・同附属図書館が運営する外邦図デジタルアーカイブでは、現在、約5,000点の外邦図のデジタル画像を閲覧することができます。


Introduction to the Gaihozu Collection of Ochanomizu University

  Gaihozu are maps of areas outside the Japanese territory, such as China, Manchuria, Southeast Asia, and Pacific Ocean islands, which were prepared and reproduced by the General Staff Office of the former Japanese Army from the Meiji Era until the end of World War II. The gaihozu collection of Ochanomizu University consists of approximately 13,000 pieces, making it the largest of its kind among universities in Japan. Most of it is currently housed in Ochanomizu University Library. This collection is made up of (1) maps purchased from the Institute of Resource Sciences (these maps originally came from the General Staff Office at Ichigaya, Tokyo, at the end of the war), (2) maps collected during the time of the Tokyo Women's Higher Normal School, the precursor of Ochanomizu University, and (3) maps donated by various individuals affiliated with the Department of Geography of Ochanomizu University. In addition to topographic maps, the collection features also aeronautical charts, marine charts, and geological maps, and while centering on Asia and the Pacific, it covers a vast area ranging from Alaska in the east all the way to Europe in the west. Compared with the collections of other universities, the present collection features as many as 2,700 unique pieces, and it is distinguished by the fact that it includes a large number of topographic maps of old territories (Korean Peninsula, Taiwan), Manchuria (now Northeastern China), and Indonesia, as well as numerous aeronautical charts, marine charts, etc. The inclusion of 73 military maps is particularly notable. Military maps consist of regular topographic maps annotated with a wealth of geographic information related to military operations, and Ochanomizu University owns a large number of such maps detailing southern territories that were prepared in 1943 and later.


■論文「お茶の水女子大学所蔵外邦図コレクションの全体像」(宮澤 仁ほか著,2007年,お茶の水地理 第47号)≫

■所蔵図の紹介へ≫

図書館カレンダー

年間カレンダーダウンロード

>>年間カレンダーへ